13年バブル説

今年はアベノミクスで日本はバブル景気に湧き低迷する世界経済を尻目に一人勝ちらしい。

正確にいえば欧州勢と同じくらい急なカーヴで崩落するはずの日本勢も、2013年を迎えると一転して上昇基調となり、ついには米欧勢よりも遥かに良い状態へと到達するというのである。

騙されない日本勢への最後の言葉 – 元外交官・原田武夫の『国際政治経済塾』 – マネーのまぐまぐ!2010年7月28日


人間というのは不思議なもので、以前の「バブル崩壊」の時ははじけて、すってんてんになってしまったあとで「あの時、有り余る資金で、不景気になった時のための投資ししておけばよかった」と散々後悔したものだが、おそらく、いざ「バブル再び!」ということになるとその時の教訓なんか木っ端微塵に忘却の彼方で爆破してしまって、また同じように湯水のような無駄支出に明け暮れるのである。

しかし今年のバブルは罠が仕掛けられていそうだ。
TPP反対を公約の安倍政権も早々と姿勢を変えつつある。
無論、選挙時の公約など、色男の口説き文句同様だというのは定説。
今年、バブルで馬鹿に拍車のかかった日本大衆が浮かれている間のTPP参加、そして本当の意味での日本政府終了が見えてきた。
少々株価が上がったからって浮かれてはいけません。日本の再建にどう挑むのか、見捨てるのか、今年はそのきっかけのバブルが起こることを肝に銘じてそのタイミングを逸したくないものだ。

言うまでもないが中央銀行などというものは公の開かれた機関でないばかりか、民間株式で、株主の言いなりの機関である。
通貨発行権を持つ中央銀行になら、「バブル」を《起こす》のも「不況」にするのも自由自在。
ゆめゆめ「市場法則」などという一見理にかなった、もっともらしい《幻想》を基軸に物は考えないことだ。