共犯者

どんなに狂おしく愛の言葉を吐かれても

どんなに狂おしく愛撫されても

全く相手に「その気」が無いこともある。

自分の存在を否定されたことに怒りを覚えるのも若いうち。

老いては、相手の行為も「施し」に思え、ありがたい。

だから、おいらは明け方の交感神経の役割交代時間の刹那、足がつって、怒りも、歓びもない自分を省みて、あの始末に終えない悪女のように自分の体を愛で慰める。

結局のところ、自分を否定しているのは自分自身。

お前は誰なのか?

自分。