米中首脳会談、オバマ大統領は中国からのサイバー攻撃を議題に
[ワシントン 4日 ロイター]
オバマ米大統領は、カリフォルニア州で7─8日に開かれる中国の習近平国家主席との首脳会談で、中国からのサイバー攻撃に中国政府は責任があるとの見方を伝え、抑制に向けた行動を求める方針だ。複数のホワイトハウス当局者が4日に明らかにした。
米国の政府機関や主要企業をターゲットとしたサイバー諜報活動をめぐり、米国では中国への疑心が深まっている。
習主席は3月に国家主席に就任して以来、オバマ大統領との会談は初めて。
会談はパームスプリングス近郊の砂漠にある高級リゾートで、リラックスした雰囲気で行われる見通しだが、オバマ大統領は中国のサイバー攻撃については強硬な態度で臨む意向だ。
ホワイトハウス当局者は首脳会談を前に記者団に対し、「米国企業を守るという政府の任務の一部として、中国からとみられる(サイバー空間における)侵入に関する懸念を中国に提起するだろう」と述べた。
中国はサイバー攻撃に関する米国の指摘を否定しており、自国は被害者の側面が強いと主張している。
6月27日 9時33分
アメリカ軍による多国間軍事演習「リムパック」がハワイの沖合で始まりました。 今回は、中国海軍の艦艇が初めて参加し、アメリカとしては、演習を通じて互いの信頼を醸成し、誤解による衝突など、不測の事態を避けたい考えです。
リムパック=環太平洋合同演習は、アメリカ軍が2年ごとに行っている世界最大規模の軍事演習で、ハワイや周辺の沖合で26日に始まり、8月1日まで行われます。
アメリカ軍によりますと、今回の演習には、22か国から最終的に潜水艦を含む艦艇55隻と200機以上の航空機、それに兵士2万5000人以上が参加し、過去最大規模だということです。
演習には、日本や韓国、オーストラリアなどアメリカの主要な同盟国のほか、今回、初めて中国海軍の艦艇が参加しています。
中国海軍はミサイル駆逐艦「海口」とミサイルフリゲート艦「岳陽」、それに補給艦と病院船の合わせて4隻を派遣し、艦砲射撃や救援活動など7項目の訓練を行う予定です。 中国は、南シナ海での領有権を巡ってベトナムやフィリピンなどと対立を深めているほか、東シナ海では沖縄県の尖閣諸島の沖合で領海への侵入を繰り返すなど海洋進出の姿勢が強引だとして、国際社会の懸念が強まっています。
アメリカとしては、中国との演習を通じて互いの信頼を醸成し、誤解による衝突など不測の事態を避けたい考えです。
米軍演習「リムパック」 中国が初参加 NHKニュース